アラスカからカナダ/太平洋北西沿岸部ファーストネーションズ(先住民)には、伝わる信仰や儀式、また動物・神話から来る伝説の物語が残されております。トーテムポールをはじめアージライト製の彫刻やジュエリー、食料を保存する木の箱等にネイティブアートとして刻まれてきました。
その中でも私は、特にハイダ族(Queen Charlotte Islands)のアートが大好きです。
神話の中で最も重要な「文化的なヒーロー/RAVEN」をはじめ、神話に登場する“動物の意味”、まさにクラン(家系)としても重要とされた“シンボルの意味”を理解する事は、私にとりまして最高に面白く謎解きそのものでした。1つ理解するたびに興奮と喜びがそこにはありました。知れば知るほど1本のトーテンポールに刻まれた動物が理解出来き、その存在に重みを知ることになった訳です。
ノースウェストコーストのファーストネーションズ(大きく分けて6つの部族)の力強い芸術作品は、頭の大きさが身体と同じくらいに大きく表現され、バランスと対称の取れたデザイン、ペイントは黒と赤(ハイダは青緑も入いる)が主要として描かれていることが強い特徴です。特に私は、大胆に描かれている美しいラインが大好きです。ファーストネーションズの先祖には、日本人の血が流れているかも?という話を読みました時には、私がこれだけハイダアートに惚れたのも納得〜!と喜び、ますます神話の世界に魅了されていきました。若きしり頃、イラストレーターの仕事をしておりました私には、最高にたまらないロマン(サーファーの波にも負けない!)そのものです!
エメラルドの海を前にしたアトリエにて、ウッドパドル・キャンバス・ウッドボード・セール等にハイダアートを自分なりにアレンジし制作を楽しんでおります。